Kozi FRANKENSTEIN 渋谷チェルシーホテル 2011年02月02日


最後にKOZIを見たのは2006年5月28日のO-EAST。
ソロ2枚目となるアルバム『Lock N' Roll』をリリースして間もないのに
ライヴ名を「Final Lokin' Roll Sohw」と称して
一旦ソロ活動に終止符を打った日。

ステージングや歌唱力諸々…強い不満を抱える人が増える中、動員の減少が著しくて
誰もが納得の活動停止発表に会場は静まり
こぢ本人が「え〜とかないの!?」ってリアクションを求めてたっけ。
自分が追いかけるのをやめるのが早いか
追いかけるものがなくなるのが早いかの問題で
なんとなく終わりを見据えてしまう最後だったと記憶してる。
その後EODとか、サポメンとしてギタリスト活動してたのは知ってたけど
触れたい欲求が高ぶることもなく、かろうじて生存確認して安心感を得るような日が続いてた。

そんな中でもこぢの作る曲が大好きで、5年間聴き続けて来た。
煌々と燃え盛ってはいなかったけど、その灯りが消えることはなかったよ。

ふと恋しくなった時
彼の活動と、自分のスケジュール・連れ・経済力・体力、諸々の環境
今回は全てが偶然うまくいって足を運ぶこととなった。

場所は渋谷チェルシーホテルというキャパ300名の小さなハコ。
The CANDY SPOOKY THEATERというバンド主催の対バンで
4アーティスト出演するうちの出順は3番目、主催を抜かして言えばトリ。
最後に見たライヴがEAST@キャパ1500名でのワンマンだったから
明らかに規模は小さくなってるものの
特に驚くこともなく、まあこんなもんだろうねといった予想範囲内。

この日はソールドせず当券出てたけど、割とぎっしり入っていて
久しぶりに全力仮装の人たちがいっぱいいる空間でした。
ブルーやピンクといった奇抜なフルウィッグや
頭に花の冠やら何やらごっそり盛ってる人もいるし
背中に羽根しょってる人がいたり
街中に普通にいる感じではないファッションの人がいっぱいの特殊空間。
ロリィタさんもいっぱいいてコテ系ならではだなーといった懐かしい感じ。

でもそれ全部こぢファンかと思ったらCANDYさんのファンも混ざってたようで
実際こぢライヴで前に突っ込んでたのは来場者の半分くらいかな。
人数にして100人いたかどうかくらいだったと思う。
あとはCANDY待ちで後ろ下がってたりする人が多かった。
そうか、CANDYさん全く知らなかったけどファッション的にかぶってるのね。
入口で渡されたフライヤーとか一瞬こぢかと思ったもんな(笑)。
マリス時代に半分ずつ違う人造人間みたいなメイクしてた雑誌があって
右側がこれみたいに唇に歯を描いてたの好きだったなー。




『KINEMA』

会場ざわついてたから聴こえるか聴こえないか程度の音量だったけど
SEでこれ流れてて「あ、次こぢだね」って分かったセットチェンジ。


『Cabinet』

音量があがってアルバム『Lock N' Roll』の1曲目のSE的な曲。
いよいよ始まるんだなと思うと、さして特別な期待はしていないものの、やはりちょっと胸が高まる。
だって会いたくて来たんだもの。
別に誰に連れられて来たわけじゃなくて、隋性で義務的に手配したチケでもなくて
こぢの顔が見たくて、こぢの世界に触れたくて
5年の沈黙を破いてこの日ここに来たんだもの。


『GROTTESCA』

幕があいてインパクトのあるこの曲でスタート。
なんとなくの抵抗感に声を出さずにステージを迎え入れた。
しかし選曲も嬉しくて内心結構テンションあがってた(笑)。

衣装は渋谷ギャルが着てそうな肩の出ただぼだぼのカットソーで
黒に肩紐っぽい部分は赤でアシンメになってたりで
一応こぢカラーは変わらずといった感じ。
『KHAOS』のジャケデザインに近い。
前突っ込まなかったから細部や胸より下は全然見えてないけど
肘丈で編み上げのレザーっぽいアームカバーもしてた。
髪型は両サイドをピンでとめてスッキリ見せつつ
台風がきてる風に右耳の下から対角線上にモシャっと重力に逆らってなびいてた(笑)。

わぁ〜ってなっていたら、あっという間に1曲目終了。


『ISM』

CDとは大分違うアレンジで始まり短く編集されてメドレー的な演奏。
アイドルはメドレー多いけど、V系って曲の流れ見せてなんぼだからメドレー編集珍しいよね。
でも出演時間が短い対バンだから曲数やってくれるのは嬉しいかも。
「飼い馴らされたホラ奇麗に素敵だね♪」というサビも
CDより1オクターブ高くて結構頑張って声張り上げてる感じ。
「お前は気付けない」のメロディも変わってたな。

曲途中で「カモンカモン」ってのっぺり煽ってて
久々にこのわけわかんないのキター!って可笑しくなって笑ったww
やあ!こぢたんおひさー(゚∀゚)ノシって感じがすごくしたよwww
懐かしい!この拍子抜け感たまらんwwwww


『GROTTESCA』

…またグロテスカに戻った(笑)!!!
何このアレンジwwww
でも違和感なく繋がってて面白かったなこれ。
間に入ったイズムはアレンジしまくりだけど、これは原曲通り。

「増殖し繰りかえされる」のとこで指先をぴろぴろさせながら
両手を広げていく動きは、5年前に見た記憶のままだった。
でも年月を経た分、少しステージングがうまくなって成長したなって気はした。
全盛期マリスとか何かすごいものと比較はしちゃいけないけど。

うちら後ろだし誰の迷惑にもならんだろうと自由にのってたけど
決まったフリがないし、全体的にどうのっていいのか困惑してる空気は相変わらず。
もったいないなー。
ミゼラーって空気読みすぎて小さくまとまりがちなとこあるよね。
エレガントは時に欠点だ。


『Babylo』

SE以外で初めてのロックンロール曲。
このアルバムリリース直後に活動停止だったから
こっちあんまり聴いてないイメージだったけどちゃんと覚えてて全然問題なかった。
なんだかんだ聴き込んでたんだな。
すかー!りきー?えすかれいしょーん!のとこで指差しするのが楽しかった。


曲が終わって「こーぢー!」コール。
うーん、まったりなコールだ…(笑)。
昔はこれが当たり前だったけど、色んなライヴ行ってここに帰ってくると
ヌルさを感じずにいられない(((^-^)))

しかし待てどもMCコネ━━━━━━┌(_Д_┌)┐━━━━━━!!


『INCOHERENTS』

こぢ節満載の突拍子もないB級曲キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
初めて見た時は、微妙な振り付け?動きにすごい困惑したものだよ(笑)。
左右交互に手を顔の位置まで挙げて指先をピラピラするっていうwww
今表記するなら「なwwwんwwwぞwwwwwww」っていう草はやしまくりな感じww
しかし残念なことにちょっと変わってて、左右に体を振る基本は変わらずなんだけど
両手を顔の位置まで挙げて(銃持ってないアピ状態)、硬直したまま体を左右に振り続けてるという
とんでもなくシュールな光景だったwwwwwwwww
可笑しくて大笑いしながら友達とそれ真似たよねwwwww

「左眼にちょっかいだす」のとこは相変わらず自分のまぶたを指差してた。
こういう些細な動きを見て記憶が再生されていくのちょっと嬉しい。

サビの「カラクリいく幻に〜」のとこは会場皆手をあげて
波打ちのようにゆらゆらさせてて
あたしが行ってない間に出来た流れなんだなーと思いながら便乗同化。


曲が終わるとさっきよりも大きめな声援。


『Night Creature』

これ大分アレンジ入ってて「ああ!分かるんだけど曲名出てこない!なんだっけ!」でモンモンした!
テンポも変わってかなりスローになってて
原曲の雰囲気と全く違ってほんっとわかんなくて悔しかった(笑)!
途中からテンポアップしてった。

これはこれでいいなと思ったけど
ロックンロールの中でこの曲が1番こぢらしくて好きだなーと思ってたのに
まさかこんなアレンジにされちゃうなんて(震)!
ピコピコ感とか不思議空間みたいな感じがなくなってエレキとベースがすごい活躍してる感じ。
ライヴバージョンって感じかな?
終わりもジャン!って綺麗にしまってた。

この曲の時だったかなぁ。
こぢがあかうずくんを高々と掲げてて、懐かしく愛しいそのフォルムに胸がきゅんと締め付けられたよ。



『Que Sera Sera』

横揺れしながら歌詞に耳を傾けて聴いてたんだけど
やっぱこの歌詞やばいなあ…泣いちゃうなあ。
夢と優しさと勇気のなさと現実の厳しさがもどかしさを煽って、喜びと冷酷さの狭間で苦しさが募る。
「君との思い出だけはなくさぬように何ひとつ持たずに歩き出そう」

先日『ROCK AND READ』という雑誌でこぢがマリスについて少し語ってたんだよね。
翔さんがミゼラーとしての軌跡を語ってる次のページにこぢの連載で。
マリス復活に関しては興味がないし未来を見て歩いていきたいって発言があってちょっと寂しかったんだけど
あたし自身もいつまでもそこに縋ってはいないし
だけどその時の記憶はかけがえのない宝物であることに変わりはなくて。
こぢもモワディスでの3人セッションについては感慨深くて
リハで再会流した時にはMana様も含め硬直しててこみ上げるものがあったと言ってた。

過去と未来は繋がってない。
けれど過去と現在、現在と未来は繋がってるんだ。

横揺れしてる時点でアレなんだけど
この曲って限りなく『ma cherie』に音が似てるんだよね。
ほっこりするような愛を詰め込んで「贈ります」と言える感じではないけど
ファンに対してこぢなりの気持ちを詰め込んである曲なんだろうなと思う。

「きっと分かり合えず分かち合える僕たちは心ゆくまで彷徨うだけ Que Sera Sera 微笑んで」

どうにかなるさって、計画性のないポジティブなこぢらしいよ、ほんと。
そんなひょうひょうとして頼りないこぢが愛しいよ。


『COLOR ME BLOOD RED』

カラーミーキタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
前奏で突然こぢたんが「フゥー!」とか言い出したwwwwwww
イイヨイイヨーテンションあがってるよー(笑)!

マリス時代のカラーミーが美しくなめらかなのに対して
こぢソロのカラーミーは荒削りで勢いがある感じ。
デスボっぽい声を出してたんだけどデスボにはなりきってなくてがなってる風というのかしら。
やるならボイトレとかしてもっとクオリティを…と思うものの
それよりもこの曲聴けた嬉しさの勝利!
ケセラセラからカラーミーの流れは嬉しさ倍増!


『HONEY VANITY/RETROMANTiCS Club Mix』

ポッピコポッピコ!の前奏でMEMENTOバージョンのハニバニ☆
いいなーこの曲♪
単純に楽しかった!!
フリがデカいから会場デカくて暗くても多分自分らのこと見えてるんだろうなって感じで
ちょいちょい視線を感じるこの規模もいいね(笑)。
最前付近はこぢに触ろうと手を伸ばしたりしてたけど
昔はあたしもあのゾーンにいたんだなぁとか思いながら後ろからまったり傍観。

「そしてet cetera...」の歌い方がライヴバージョンらしくて良かった。
エトセトラを歌わなかったり、遅れてエトセトーラーって伸ばしてみたり。


曲が終わると「すげ!生演奏しちゃったよ!!」ってどこのエアバンドですかな発言にちょっと笑いつつwwwwww
いつもはこれやってないの?
その辺の状況がよくわからんのだけど。

ステージに転がってた(客から投げ込まれた?)動物の小さな模型?ぬいぐるみ的な?なんかを拾って
ギターにちょんちょんしてままごと的な感じで遊びつつ。

「そんなこんなで次最後です」と言うと、場内「えーーー」の声。
うちらもここぞとばかりに言っておいた(笑)。
ちなみにこぢのMC以上wwwwwwwww
まじMCやんないのかい!


『CRUEL ARCADIA』

最後これ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
友達と全力でヘドバンしたった!
昔はヘドバンと手あげるの両方して阿波踊りになって困惑したので(笑)
今回はヘドバンに絞ってガッツリ降り続けてきたよwww

「くるーえーるあるかでぃーおー!くるえーるーあるかでぃ…かもーん!
 くるーえーるあるかでぃーおー!くるえーるーあるかでぃおー!ヘーイ!」
っていう相変わらずの変な煽りにちょっとふきつつ(爆)
あーこぢたんだ、こぢたんだ…とかみ締めながら頭振ったwww
かもーん(笑)!


曲が終わると
「せんきゅーせんきゅーありがとう。せんきゅーせんきゅーありがとう」
と、とてもひらがなっぽい感じの発音で言ってらした。
んでまたぬいぐるみ的な何かを見せて手振ってハケていった。
声援も最初の比じゃないほど大きかったけど、一瞬でしたね(笑)。


楽しかったです。
行って良かったです。
こぢの姿見れて嬉しかったです。

「君との思い出だけはなくさぬように何ひとつ持たずに歩き出そう」
というフレーズがとてもしっくりくるように
ずっと側にいて声をかけて笑顔を見せることは出来なくて
あたしは別のところを歩く。
でも絶対忘れたりしないから。大好きだから。
そんな残酷な愛情を確認したのでした。



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