>>消えた約束
沈められたあの魂への悲しみは
永遠という名を残して霞んでいった
歓喜ではない喜びに涙を流し
じっと空を見つめていた

いくつもの記憶の空間をさまよい
たどり着いた約束の場所
賛美歌に洗われた心はそっと運命を受け入れた
薔薇に誓ったあの想いは
変わることなく深く紅く闇の中で輝くだろう

再会の風は頬を伝って何処かへと流れ
流した涙は頬を伝ってこの胸に滴る

別れの言葉ではないのだと
黒い羽根を睨みつける哀れな姿よ
影はもうここにはないのだ
光を失った世界には影などないのだ
目を醒ませ
まばゆいとりどりの色は血に染まり
暗く封じられた

ああ神よ もしもいるのならば願いよ届け
見えないものにひざまづく愚かなこの身を
どうか礼拝堂から追い出してくれ
運命をどうか受け入れさせてくれ
鏡の中のもう一人がそう呟いてこの眼に消えた




マリスは存在しているのに、その存在感を理解出来なかった頃書いたもの。
苦しむのは嫌で、離れるのも嫌で
とりあえず自分の本心に目を背けてでもいいから、彼等を受け入れたいと思ってた。
Kami君追悼の意のみだったのかもしれないけれど
黒ばかり着るマリスは輝きを失ってしまったようにも見えて辛かった。
Mana様はずっと「汚れなき青い果実」と自称していたけど
「血塗られた果実」に変わってしまったのもショックで、だけど仕方ないと納得を自分に強いていた。
もし本当に神様がいるのなら
「神様助けて」なんてバカバカしい考えに縋ってしまうほど無力な血族を切って欲しいと思った。
今思えばそれは叶ってしまったのかもしれないね…。
手応えのない我慢は大嫌い。
薔薇の聖堂に誓ってくれた「マリスをなくすことは絶対にない」という約束は、あたしには見えていなかった。














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