>>輪廻
どんな歩幅で進んでも
所詮 時空の流れは延々と続きます

死んだ者は朽ちるしかないのです
美しく咲いた花さえも枯れることを拒めないのです
同じ雲がないように
同じ瞬間など存在しないのです

誰もが自由を求め
縛られ 閉じ込められることを忌み嫌う中
瞬間という永遠を薔薇に夢見た私だけは望んでいました
どの瞬間を封じたら良いかもわからずに
ただ夢を見ていたのです

この世にある全てのものは
脆く 儚く 刻と共に崩れていきます
永遠とは自分自身で作り出すもの
形を変えても変わらぬ思いだけが
ただ無防備にあるのです




マリスそのものは付随するものも含めてボロボロと崩れて行った。
こうやって悩んでいる時間も、いつかは変わってゆくのかなと思いながら
期待という形を持つことも絶望という形を持つことも出来ず
ハッキリしているのは過去に見た幸せだけなんだと思った。
ただ、それをどんなに大事にしたいと思っても、どんなに奥へ隠したいと思っても
表に出てきて時の流れに晒されてしまうことだけは否めない。














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