>>被害妄想
誰かが言った
「一生の中で経験する苦痛も幸せも決まっていて
 今が不幸なら未来は幸せがたくさんだね」と

なんて都合の好い話
一度苦しみを覚えたら その先はずっと苦痛なのに

あたしは思った
「一生の中で描ける夢には限りがあって
 いっぱい夢を見すぎたからもう残りは僅かなのだ」と

ねぇ そう思わない?
辛いことはすべてが現実なんだから

苦しいなんて言いたくない
重い空気はモテないもん
ただ楽しく笑ってて元気なあたしが好きでしょう?
それだけでも愛してくれたら嬉しいの
でもこんなに虚しいのは何故

満月の欲望を叶えるのは一夜だけ
闇の多さは不満の面積 いつだって満たされない
僅かな光を喜ぶ日もあるというのに
空から消えぬ雲があたしに絡みつく

**せずに眠ったらまた夢を見れるなら
幸せの可能性を無に還そう…




この頃はよく「被害妄想強いからそんな風に思うんじゃん?」と言われていた。
凄く冷たくされていたのにまだ好きで、その気なんてなかったろうに関係を終わりにはしないでいてくれた。
好かれていると感じることが出来たからどんな壁も乗り越えるつもりでいたけれど
この頃だけは好かれるために毎日刺されて血まみれ状態で。
「気持ちが戻るように素敵なコだなって思わせてみろよ」と冷たく言われ
この頃のあたしはきっと必死すぎて滑稽だったと思う。
色んな発想と研究を持ち出して頑張って笑った。
だけど辛くて仕方なくて、もう幸せなんていらないとも思った。
薬を使って死んでしまおうとも思った。呼吸をしているだけで苦しかった。














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