【原因解明】

あたしが泣くのは 悔しいから
地に躯を沈めることしか出来ない現実を覆したかった
重力に逆らいたいと夢を見ていたあの頃
ドアに背を強く押し付けて 飛び込むベッドに憧れていた

あたしが泣くのは 悲しいから
時に刻まれていくだけの運命に逆らいたかった
あたしを認めてと嘆いていたあの頃
分身する顔を睨みつけて 真一文字の唇を震わせていた

聴かせる声などありはしない
迷い込んだひとつの穴
違う速度を羨むだけ

誰の希望にも耳を傾けない太陽は ぐるぐると回り続ける

あたしが泣くのは 辛いから
やっと覚えた現実(ルール)を共用出来ると信じてた
概念(過去)が邪魔をしていたあの頃
念願のベッドにへたりこんで壁に額をつけていた

あたしが泣くのは 淋しいから
他人と重なる未来設計をひとり描いていた
手放したくない欲望に怯えていたあの頃
思い出を抱きしめ蹲っていた


あたしが泣くのは 幸せを知ったから
大きくなる器に比例した水を求めてた
レベルを下げることはなかなか出来ない
頬を撫でる優しい風に包まれている

相反するもの程近くにある
永く続くものが見つからない
生まれたことに意味を持たせる発想に いつしか慣れた

あたしが泣くのは 只の我侭
幸せになりたいと願った罰だ



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送