Gackt 神威♂楽園deイキナ祭 有明スポーツセンター 2009年11月29日
会場について、まず受付。
「制服着用を確認しますので、コートの前をあけてお進み下さい」とテントに案内されて
「いらっしゃいませー」の感覚で「ごきげんよう♪」と声をかけられて戸惑う(笑)
ご…ごき…(; ・`д・´)?

FCの会員証なかったけど、一応再発行手続き済んでたので入学手続きクリア。
写真付IDとチケットの提示と写真を提出して
確実に他人に譲渡不可で本人が入学するという烙印…いや楽印か(笑)?
受付の位置によって色んな種類があったみたいで
横分けガクとか、ふさふさガクとか近くの席の人と見せ合いっこした。
あたしはオールバックガク。
ポケットに手入れる度に消えそうになるww



写真は糊付けしただけなら後で貼り替えられるじゃんと思ったけど
(使おうと思ってた写真を当日用意出来なくて間に合わせだった)
よく見ると型押ししてあったのでだめでした。





予想に反して並びもせず、ちっとも時間かからなかったので
到着して5分程度で入楽手続きが済み、開門(開場)まで時間があるので撮影することに。
駅で地図見て会場どっちかなーってしてる時に
「同じとこ行きますよね(笑)」ってまとまって来た人たちと一緒にまわった。

最初はやっぱり1番目をひくゲート。



ゲート左側にある購買部。
ディズニーシステムを用いて並ばず買えるファストパスなんていう制度もあるんだけど
そんなの必要なさすぎるくらいガラガラでスタが拡声器使って必死に営業してたww



でもガクにしては結構アイディア豊富なグッズの数々。
やっぱテーマが明確だからアイテム作りやすいよね今回。



酋長探せ!ジャポニカ!ジャポニカ!
っていうCMをどれだけの年齢層が知ってるんだろうwww



こっちは楽食。
提供はタマリバーでした。タマリバのロゴ懐かしい。
あんなに高級レストランだったのに、相当質下げた気がするんですけどww



スタバかと思ったらスターガックスだったりして面白かったwww



休み時間にはこのテント内にJOBとダンサーが来てカレーよそったりしてた。
皆それ目当てなのか、開場前は閑散としてたのに休み時間は大混雑。
食券だけ先に買って即並ぶって感じなのかな。
あたしは結局何も食べなかったけど。

あちこちに置かれている会長のパネルと一通り撮影。
撮影する為に行列出来てます。
風に吹かれて会長のパネルが倒れるとあちこちからどよめきが起こって
皆起こしにかけよってくるのが可笑しかったwww

 

部活バージョンのがくっち。



外は無音だったけど、体育館の中はガク曲かかってた。
しかし階段で7階まであがらされて始まる前から既につらい。
席はド下手の2列目でした。
端だしステージでかいしでそんなに近い!って感じはしなかったけど
ガクが近くに来るとエゴプラが香るのは結構嬉しかった(笑)!



さて、やっと本編のレポ。

■新入生へのお言葉
ツーステップで壇上に向かい笑いを誘った亀井教頭とやらが
挨拶は全て「ごきげんよう」返事は全て「かしこまりー!」で統一するよう指示。
坊主頭にロングエクステ(ヘアコンタクト?)でバーコードを描いた禿津校長とやらが
神威学園の輪を広めよう、皆仲良くするようにと話し
設定作りの部分を説明しつつ、入学式的な感じでイベントスタート。
かしこまりぃ〜♪ってまたセンスない思いつきですこと…。
起立!礼!とかすごい久々にやったww
つーか、あんたら誰。

■生徒会長登場
客席の後ろから客席の中央を通ってGacktさん登場。
埋もれて見えん。
皆キャーキャー言ってるけど、そんなテンションもあがらず
ぽーっとしながらステージに上がるの待ち。
ガクライヴでこんなに前の席って初めてだったけど、そこに興奮はなかったです。
あたしにとってやっぱりガクはそういう人じゃないみたい。
見たいよりも感じたい。
その為に視界が必要と感じて初めて見たい欲求が生まれる。

この日のガクはウェーブヘアで右耳の方に向かってなびいていて、まるで花輪くん。
下手側からはボンバった花輪くんの先端で顔全部見えないww
40歳間近のオッサンなのに、制服を着たガクはなんだか普通に学校の先輩っぽく見えました。
別にインテリ系が好きなわけでもないしメガネ萌えも普段しないけど
なんか制服姿のガクいいとおもうー、よ(ちょっと素直になれない感じ)。
でも喋り方相変わらずつかいつもよりゆっくりに感じて、早送りしてくれと思ったwww
とりあえずガク出てきただけいいけど流れがだるい。

■風紀イィ〜ン任命
ファンの笑顔をカメラにおさめる係が参加者の中から5名選出。
くじ引きでガクが選ぶって形だったけど、どうやらどの会場も出来レースっぽい。
正当に運で選ぶならクリアケースの抽選箱使うよね、とか
メンズ殆どいないのに当選者には必ずメンズが複数選ばれるのが不自然とか色々囁かれてます。
この日選ばれたのは、ごくせんのクマみたいなメンズと、ヤンキーっぽい少年と
小柄でネイルまで派手な盛り巻きギャルと、特徴のない無難な女の子と
知的そうでいかにも生徒会って感じの爽やかお嬢さん。

卒業証書授与の形式で1人ずつ会長から任命証を手渡し+握手。
女の子たちは口元に手をやってテンパるわ喜びのあまり笑い出すわ
ガクに触れた瞬間に腰を抜かすわで
憧れの人との接触って本来こういうものだよなぁって第三者目線で傍観。
別の意味で少し羨ましかったよ。

来年の楽園祭に好きなだけご招待という特典までつくらしく
ちょっと選ばれたいという気も起こったけど
3年間自分の熱意が続くんだろうかという不安が同時によぎった(ノ∀`)
つかガクがその間活動ちゃんとすんのかっていう問題もwwwww

■演劇部表彰
仮面ライダーのお兄さんがガクと同じ制服着て出てきた。
しかし自分あんまりしっかり追いかけてないから誰なのかサッパリ。
多分ゆかりのある友人で会場そこそこ沸いてましたが…(´・∀・`)へー

■ダンスバトル
ごくせんのような柄の悪いお兄さんというかおじさんというかな感じの面々
YOUと淳士以外知らない人で可愛いわけでもなく正直ぽかーんでした。
せめてチロリンと茶々がいたらまだマシだったのにYOU以外興味ある人いないっていう。
ガク曲を使ってダンスするから最初はテンションあがるんだけど
客は踊らずに拍手と歓声に徹しろみたいな空気でやたら手拍子を煽られて
あたしバックダンサーのフリ殆ど覚えてるんだから躍らせてよみたいなwww
DJは曲の繋ぎ方が下手だし、イントロの繋ぎ合わせで歌ねえのかよってなるし
ガクじゃない人がガク曲歌っても何も嬉しくないしでつまんねえ。
ガクはこういうことやりたかったの?自分の曲こんな風に使っていいの?
事務所が勝手にリリースしたVanillaのRemixと何が違うんだ。
盛り上がってフゥフゥ↑って言ってる人たちがいるだけに温度差がつらい。帰りたい。
その間ガクは全く出てこず、前半終了。
何のイベントなんだこれは。

■休み時間
席は離れてるけど仲良くなった人と合流してJOB見に下に降りる約束してたんだけど
先に写真撮って貰っちゃわない?ってことで風紀イィ〜ンの列に並ぶ。
うちらはごくせんのクマみたいな柔道部系の人に撮って貰ったんだけど
ハイチーズとか言ってくれなくて躍動感に溢れていた気がしないでもない…。
撮った写真確認したかったけど後ろも並んでるしで諦めちゃったよ。
そんな大きくは載らないだろうけど、酷い写りな気がしてならん。
正直この企画に乗るかどうか若干躊躇したんだけど、折角だしね。
多くの人は風紀イィ〜ンに握手を求めてガクとの間接握手をしてた。

その後予定通り外に出てYOUが購買部で箱カレーを売ってるのを拝見。
YOUから手渡しで買える列に並ぶには整理券が必要らしく
その為に会場に来てたチケットのない子たちで即なくなったとか。
イベントに参加出来る入学者は見てるだけーって感じみたい。
正直あたしは席からの方がずっと近かったけど(爆)
まぁ席に座って退屈するより皆でキャッキャしながら過ごした方が休み時間は楽しいさ。
ちなみに1人1人握手やハグしたりしてサービス満点でした。
購買部→楽食で、最後はガラスで丸見えのエレベーターにボディーガードと乗り込み
外のファンの歓声にお手振りやらポーズとって応えて上昇して消えたww
自分たちはまた階段をのぼり、息を切らして着席…。
戻ってきてボディーガードと記念撮影☆



さて、お待ち兼ね軽音部ライヴ!

■LUNA SEA『END OF SORROW』『TURE BLUE』
バンギャだったら普通に楽しめる感じのラインナップだとは聞いてたけど
ネタバレせず、特に予想も立てずにこの日を迎えたので
ルナシーキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!ってテンションあがった!
しかも選曲が素晴らしい!
ロージアとこの2曲はあたし的にルナシーのベスト3です。
オープニングにふさわしい勢いで大満足!

ガク「完コピですから」

と、しつこく言うだけあって「ああ、わかるわかるwwww」って思えるクオリティ。
ちょっとのけぞって膝を曲げてマイクスタンドを抱え込む姿勢とか
映像いっぱい見て研究したんだろうなっていうのが伺えたwwwwww

あたしがにわかファンだから楽しめるんだろうけど
周囲は然程盛り上がってませんでした/(^o^)\
あたしが小学生の頃の曲だから、ルナシー世代っていうのは今アラサーだよね。
若い子は曲までは知らなかったり、茶の間から入る人はバンギャじゃない率高いし
全員が楽しめる率は低いのかも…。
でもあたしは全力で楽しかった!


■BUCK-TICK『JUST ONE MORE KISS』
バクチクは知らないので、ルナシー終わって分かりやすくテンション下がったwww
楽園縛りのチャッチャー「会長!」があったのが軽く救い。

この日はチロリンがピンク頭のモヒカンを上に向けて立てて両サイドの毛先をカールさせて
頭上に大きなピンクハートの枠が乗っかってるような状態で可愛かったんだけど
色画用紙で作ったズラ(w?)を頭に巻きつけて
その簡易っぷりがリアルな学祭っぽくて笑ったwwww
淳士はもっとちゃんとしたズラ(!?)で上半身2倍くらいの勢いでデカかったww

つか、ガクが「バックティック」とか堂々と言ってるから
あたし10何年間読み方間違ってたかと思っちゃったじゃんwww


■Gackt『哀戦士』
この曲全然興味沸かなくて音源貰ったまま解凍すらしてないんだけど(酷)
フリ講座が面白かった!
強制的ヘドバンを新手の宗教ですとか言ってたしwwww
Gackt及びJOBがよくやる大きく反り返って屈む動き(折りたたみですね)を与作とかwwwww
しかも「与作って下さい」って動詞にもなるのかいwww
でも予想を遥かに超える説明量に途中でもう知るかってなったよねうん。
最後皆で指を上に向けて立ち尽くす光景が地味に可笑しかったwww


■ZIGYY『GLORIA』
また知らない曲…。
皆知らなくてもいいんですとか言ってるガクが面白いから然程しらけないけど
やっぱりルナシーでどかんときたのに勿体無い感。

「ほーみたい」のタイミングでマイク向けるから
絶対反応して下さいと言われてたのをすっかり忘れ
アップテンポのサビで突然向けられたマイクに焦ったwwww
タイミングはニュータイプなら感覚的に分かる筈ですとか言ってたけど
どうやらわたしはニュータイプじゃなかったみたいです。
シャオ!シャオ!って叫びを煽られたのも楽しかった!


■L'Arc-en-Ciel『STAY A WAY』
この曲は友達からネタバレ聞いてたので「あ、きたきた」な感じ。
ルナシーの「2曲続けてお送りしますっ」とかもそうだけど
これも「どうぞ!」でメンバー皆が腕を前に突き出して、人差し指でポージングするから場内から笑いが起きてたww

やっぱムンチャ効果でガクハイヲタが多いのを証明するかのように
笑えるくらいこの曲は皆盛り上がるし、何よりフリが完璧な人が大過ぎwww
あたし最初ついていけなくてあわあわしたよ。
「ああ!hydeやるやるwww」っていう頭の振り方とか、膝を曲げる角度とか
結構しっかりコピってて面白かったww

最後のPVを真似たダンスは会場沸いてたけど
ガクのダンスってほんと重量を感じさせるなと思ってふいたwwww
踊ってるんだけど、動き硬いっていうか不器用だよなぁってwww
でも本人「俺余裕だから」って顔してんのねwwww



ラルクカバーが終わって暗転。
心なしか次の曲までの待ち時間が長く感じて、ぼんやり考えごとモード。
アレいつ歌うんだろ?
最後のサプライズでアンコ?いやこの楽園祭のノリで最後しっとりされてもな…
じゃあ中盤持ってくるの?そろそろくる?
あれ?もしかして次きたりする?その為の空気入れ替え時間?

そんなことを考えていたら、ふあふあの黒いロングコートを羽織ったガクが登場。
休み時間に「アレ歌う時の衣装もちょっとマリスっぽいんだよ」なんて
既に他の地に参戦した人から更なるネタバレ聞いちゃってたので
その人が言ってたマリスっぽいという定義はよく分からないけど
もしかしてもしかしてもしかしてという予感が急速に高まっていった。

「気がつけばもうこんな季節になっちゃったんだなぁ
 はぁ…寒い寒い
 なんでこんなに寒いんだろう
 ハッ!そうか、僕の側に温めてくれる人がいないからかぁ…
 あれ?なんだ…君も1人なのかい?」

突然小芝居を始めたGacktの言葉はコートの前を広げてこう続けた。

「だったらここに入るかい?
 君を抱きしめて、ギュっとしたい」

『au revoir』のサビを感じさせるキーワード。
あたしは既に感極まって声を殺して涙ぼろぼろ零してた。
Gacktの声は穏やかで、優しく迎え入れてくれるようで
小芝居自体はハイハイって感じだけど、言葉の通り、その胸に寄り添いたいと思った。

「耳元でこの曲歌ってあげるよ」

あああああ…

「レミオロメンのさ」

はい(; ・`д・´)!?

「粉雪を」

コネ━━━━━━┌(_Д_┌)┐━━━━━━!!
なんたる釣り!
コネ━━━━━━┌(_Д_┌)┐━━━━━━!!
コネ━━━━━━┌(_Д_┌)┐━━━━━━!!
コネ━━━━━━┌(_Д_┌)┐━━━━━━!!

ちょっとおおおおおおお
あたしの涙返せと思いながらずっこけそうになったwwww
でも、これが予想外にすんごくよくて。

最初は色んな意味で動揺してたけど
ああ、なんかGacktの歌いたい詞だなってじわじわ伝わってきて。
最後のサビの「粉雪 ねえ 時に頼りなく心は揺れる」のところで
急にファルセットになって、それがハッとさせられるくらい迫力のある美しさで
「ああ、Gacktだ…」って納得した。
それまでの曲は完コピですって言ってたけど、これは真似じゃないんだよ。
GacktがGacktとして歌ってるんだって気付いたんだ。

「いつもすれ違い」
「些細な言い合いもなくて同じ時間を生きてなどいけない
 素直になれないなら喜びも悲しみも虚しいだけ」
「永遠を前にあまりに脆く」

解釈の違いが発展して決別となってしまったマリスとの関係。
ソロ活動初期に互いの不満をぶつけあったファンとGacktの関係。
マリスの新曲インタビューではいつも、ぶつかりあったからこれだけ素晴らしいものが生まれたんだって
遠慮せずに意見を出し合うことの大切さを話していたなとか。
「僕たちストレンジャーの集まりだからいつかこうなるって分かってた」とも、マリス脱退直前に言ってたね。

「時に頼りなく心は揺れる
 それでも僕は君のこと守り続けたい」

『君のためにできること』にリンクしてるよね?
「手にした笑顔の数より涙は多いかもしれないけど
 側にいる
 それが僕の君のためにできること」

「粉雪 ねえ 心まで白く染められたなら
 二人の孤独を包んで 空にかえすから」

そもそも雪はGacktにとって失踪時期を意味する孤独のワード。
空+帰のセットはGacktの世界そのものだよね。
最初は意外な選曲だと思ったけど、Gacktならではだと思う。
動揺と共に乾いた筈の涙がまた溢れてた。

でもその歌声は力強くて、儚くて脆くて壊れてしまいそうだった昔とは確かに違っていた。
でも泣きながら歯を食いしばっていたGacktを知っているから
「乗り越えた」というか、それを経ての強さなんだなって思ったよ。
凄く洗練された美しさだと思った。

粉雪を歌い終わって、また優しく語り出すGackt。

「昔々、素敵なバンドがありました」

緊張感が走る。
釣られた直後と言えど、疑う余地はなかった。
マリスのことを言ってるという確信があったあたしは目に涙をためて、震えながら耳を澄ました。

「そこには、素敵な仲間たちがいました
 そこには、素敵な思い出が満ち溢れていました」

Gacktがそれを「素敵」だと人に語っていることに、改めて喜びを感じたよ。
当たり前のことなんかじゃないんだ。
マリスに対する愛と誇りを語った発言をメディアを使って批判されて
仲良くやってきた過去さえ否定されて、Kami君のお葬式さえのけ者にされたんだよ。
普通なら逆切れするか、心が折れて排除を選ぶよ。
それでもGacktは愛おしそうに優しく微笑んでそう言った。
もし、Gacktまであの頃のマリスを否定していたらどんなに辛いだろう。
今もずっとそれを輝かしいものとして抱えていることを話してくれる…
それにどれだけ安心を貰っているか。

「今夜はその想いのかけらを、ほんの少しだけ君に届けたいと思います
 MALICE MIZERで『au revoir』」

眩しかった。
泣き過ぎて過呼吸になりかけるし、視界は悪くなるし、崩れ落ちそうだったけど
しっかりこの目で見たかったから必死だった。
頭の中にたくさんの映像が浮かんで、走馬灯のように記憶が押し寄せた。

「いつも二人分の」のところで、Gacktは記憶のままの指の動きをしていた。
「肩にすれ違う小さな落ち葉がまた空に戻って」も同じ。
こんな感じで空を仰いでいたよ。



嗚咽と涙を抑えるのに必死だったけど
たった1度きりの貴重な体験を蹲って終わらせてしまうのも勿体無く思って
サビに入る前の「もっと」で両腕を伸ばしてみた。



マリスの曲で手扇子するの、夢だったんだ。
何年も何年もこの日が来るのを思い描いてた。
勿論これはマリスの復活ではないけど、嬉しくて嬉しくて、嬉しくて。
いない筈のMana様やKOZIやKamiくんやYU〜KIちゃんもいるように思えた。

きっとGacktも目を閉じてメンバーの面影を探していたと思う。
Gacktの前には当時見ていた会場の光景が広がっていたんだろうな。

曲が曲だけに歌詞が突き刺さる。

「優しい記憶に変わった今でさえも
 この腕で抱きしめ眠りたい
 出会った頃の二人のように」
「せめて夢の中だけは」

優しい記憶っていう表現がとてもしっくりくる。
恨んで憎んで泣き続けた日々。
それでも好きで好きでしょうがなくて
その気持ちを貫く為に色んなものと闘って辿り着いた今日の感情。

こうしてGacktがマリス曲を歌うことだって
Gacktをよく思わないミゼラーにとっては感動でも何でもなくて
実際ミゼラー友からその怒りの声を聞いてやるせない気持ちになったりもした。
あたしだって初日におるぼ歌ったって知った時は
生で聴いた時に感動と喜びを味わえる自信は正直なかった。
とにかく衝撃と戸惑いでいっぱいで、どう感じるかは当日になってみないと分からなかった。
ただ、ものすごく興味があった。

声も歌い方も顔つきも体つきも精神力も、色んなものが当時とは違うことは分かってた。
時は人を支配するもの、そんなの当たり前。
ただそれを受け入れることが出来るのか出来ないのかが不安だった。
当時と全く同じものを求める気持ちはいつしか捨てていた。
あたしだって変わったもの。

Gacktは歌う前に言ったよ。
素敵な思い出で満ち溢れていたMALICE MIZERの、その想いのかけらをほんの少しだけ君に届けたいと。
このライヴで受け取るべきものは
GacktがMALICE MIZERを歌おうと思ったというその行動にこめられた想いなんだ。

この曲を歌っている時のGacktは、変わってしまった歌い方を当時に近づける努力をしてたように思う。
レポあさりしたら、そう感じている人は他にもいっぱいいた。
当時と同じフリをやったことも
全てはファンに少しでもあの頃を感じて欲しかったからなんじゃないかって。
完コピへの拘りとかじゃなく、身体に馴染んでいる表現をするのでもなく
思い出を呼び覚ます為の演出だったんじゃないかな。

「そっとつぶやく同じ言葉をもう一度…あの時の姿が見えなくなっても」

さようならではなく、また会えるよねという意味で使われた「au revoir」
再会を願ったまま、今も待っている。

曲が終わった後のピアノ音で流れるおるぼもたまらなかった。
彼の心に向けられた拍手も大分長かったように思う。
指定されたコールの「会長」と叫ぶ気にはなれなくて「Gackt」って呼んだよ。

「眠れない夜は、今夜のこの曲を抱いて、静かに眠って下さい
 最後に、僕の想いを乗せて、この曲を、贈ります
 T-BOLANで『離したくはない』」

この曲、確か昔ラジオでもかけてたよね?
Gacktの紹介も曲も聞き覚えがあって
Gacktがこの曲をよく聞いてるんだろうなとは思った。
(昔ストリートライブをしてたそうで2003年にTVでYOUと2人で鴨川で弾き語り披露があった)
そしてこの曲になったらやっぱり最近の歌い方に戻った。

「諦めるよりも信じることに賭けてみる思いを抱きしめていたい」

何度もくじけそうになっていっぱい泣いたんだろうなって思う。
もういいじゃないかってきっと何度も自分の中で闘ったと思う。
でも守りたいものがあるから、必死に拳に力をこめてここまできた。
そんなGacktのテーマソングなんだと思う。
その教訓というか勇気をきっと皆にも分けたいんだと思う。

Gacktはマリスから離れて失踪した後
「僕はMALICE MIZERが好きだし、愛してるし、誰よりも大切に思ってる」
そう言った。
http://xxxasukaxxx.fc2web.com/gackt.html

それに対して自分たちに連絡もよこさず他で好き勝手言ってると
マリス側は容赦なく怒りをあらわにしたよね。
「彼の発する言葉に、もはや真実など見えなかった」
「今まで一緒に手を組んで頑張ってきた自分が憎い。
 MALICE MIZERをそしてメンバーを愛していると彼は言った。
 この言葉の意味を本当に彼は知って言っているのであろうか。」
http://xxxasukaxxx.fc2web.com/soumatou/06.html

届かなかった「愛してる」
10年かけて、ここまでやって、ようやくそれが本気だと証明出来たんじゃないだろうか。
それを伝える為にこうして今マリスを歌った気がした。
この歌詞にはそんな意味も含まれているように感じたよ。

「あふれる想いを今さら投げかけてみるよ
 すべてが変わらないように
 こんなにEverday Everynight愛してたなんて
 もうEverday Everynight離したくない」

確かなものなんて本当はどこにもないけど
変わったもの、変わらないものを自分の目で見て感じたものが真実だと思う。



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